成人式の日の思い出(いかなかった人編)
成人式にいかなかった人にも成人式の思い出はある。
と思う。
みんなが同級生と会って、写真を撮ったり、他愛もない話をしている中、僕は友人の仕事場でストーブに当たっていた。スーツで。
家をちゃんと朝出たと思う。親には二次会の会費の1万円を貰った。そのお金を何に使ったのかなんて覚えてない。
「地元の友達とは定期的に会ってるし、特に会う理由もない」
誘ってくれた友達にはそんな冷めたことを言った気がする。
まあ数少ない友人と写真だけは撮ろうと思ったが、提案すると
「もう行かないと言っていたから他の人と一緒に行く約束をした」と言われ少し寂しかった(笑)
まあ悲しくはない。
僕がそういうやつだった。
でも行っておけば良かったなんて思ったことは一度もない。
親にどうだったか聞かれて困ることはあるが行かなかった後悔は一度もない。
行かなかった理由、それは省エネ人間の僕は、あんまりリアクションしたくないし、自分について変わったとか、変わってないとか言われるのがめんどくさいし、自分自身どういう顔をしていいかわからない。
はたから見ればただの自分に自身がないやつなのかもしれない。
それでもみんなが行くものだからとか、そんな理由で行って、傷付くくらいなら逃げて正解だったと思う。勝てないなら逃げる。自分の考えは合ってるし、オレはこれからも誰かに合わせたりしないで、当たり前を疑って飯食って、クソしていきたい。
厨二発言だ。
失礼。
でももし、今日が成人式で、オレに予定がなければ行くかもしれない。
可愛い子に会えるかもしれないし、今思えば会いたい友達もいたかもしれない。あいつらもオレに会いたかったかもしれないし、オレを探したやつも一人はいたかもしれない。
意地を張ってるなら今すぐ辞めて行ったほうがいい。
それでも行かないって言うならそれでいいと思う。
そうやって自分は作られるし、いないところでも勝手にみんな踊る。ダンス・ダンス・ダンス
行っておけば良かったとは思わない程度のことですね。